パチンコへの衝動を抑えたい
私は禁パチの日数(成果)を登録しているギャンブル依存症克服支援サイトSAGSで報告しています。先日そこで話題になったのが「怒りっぽいか否か?」という話。
私の場合、暴力には繋がらないですが基本怒りっぽい性格です。
というより色んな欲求に対して我慢の出来ない性分なのかもしれません。
パチンコにしても他の欲求にしても、衝動が生まれると我慢が出来なくなり、スリップしてしまったり気持ちに負けてしまっています。
そういった会話の中で、「アンガーマネジメント」という言葉が出てきました。
そして「いかに上手に怒りの表現をするか」と続きました。
「怒らないように気持ちをコントロールする」のではなく、「起きた怒りの感情を上手にコントロールする」というのがアンガーマネジメントというものらしいです。
アンガーマネジメントとは?
私は専門家では無いので、簡単な説明とさせていただきますが、アンガーマネジメントとはアメリカで1970年代に提唱され普及した心理トレーニングです。怒らないようにする、怒りを我慢する為ではなく、怒りをマネジメントして上手く付き合っていく行為です。
仕事などでも感情的になって失敗したり、ストレスを抱えない為にアンガーマネジメントの研修を取り入れている企業も有るそうです。
最近流行のマインドフルネスにも通ずるものがありますね。
「怒り=ギャンブルへの衝動」と置き換え、この手法を上手く取り入れられれば禁パチに対しても何かしら活用出来るのではないかと考えました。
怒りと衝動の流れ
まず日常生活の中では仕事をはじめ「苛立ち」「不安」「恐れ」など色々なストレスが溜まってしまいます。このストレスを第一次感情といい、何かしらの方法でそれらを解消しない限り、心の中一杯に溜まってしまいます。
そして心の中一杯になって溢れ出した感情を第二次感情と言います。
これが「怒り」です。
この「怒り」の裏側には先程挙げた色々なストレスに対して「わかってもらいたい」という感情が隠れているそうです。
これに習って「怒り」を禁パチに置き換えると、「打ちたいんだよ!」というストレスが何度も何度も自分に訴えかけて我慢出来ない程大きな衝動に駆られている状態でしょうか?
禁パチの場合、こういったストレスの成長がトリガーとなってスリップしてしまいます。
一生懸命我慢して禁パチを続けているのに、それが逆にストレスとなって心の中のスリップの種がどんどん大きくなってしまいます。
そして一度スリップしてしまうとストレスの逃げ場にギャンブルをしたという実績が出来てしまい、ますます禁パチへのハードルが高くなってしまいます。
「こんなに頑張っても禁パチ出来ないなんて...。」
悲観してしまい、自分を卑下してネガティブな思考になってしまいます。
衝動をマネジメントしてみる
先程も書いたように、「怒らないように気持ちをコントロールする」のではなく、「起きた怒りの感情を上手にコントロールする」というのがアンガーマネジメントです。つまりパチンコへの衝動をコントロールするにはどうすれば良いのか?ということを考えました。
<6秒我慢する>
怒りのピークは6秒と言われています。6秒我慢出来れば衝動的な怒りは抑えられるみたいです。
「パチンコ打ちたいな」と思っていても、6秒...いや、私の感覚からは10秒ほど気持ちを逸らせれば一度冷静になれます。
これは衝動を消す作業ではなく、衝動と対等に向き合う儀式です。
<自分のルールを見直す>
そもそも怒りの根本である第一次感情(苛立ち、不安、恐れなど)とは「Aの次はB」という風に自分の中で決めていたルールが崩れた時に起こります。依存症の場合、「給料日だから」「会社で嫌なことが有ったから」「7の付く日だから」といった言葉の後に「だからパチンコに行こう」というルールがいつの間にか頭の中に染み付いています。
自分がどういったルールを持っているか客観的に考え、必要性の無さを意識します。
「給料日だからパチンコに...行く必要も無いか。」という風に。
<割り切り、諦める>
一番大きなストレスは「お金を失った」事ではないでしょうか?
ギャンブルで負けたのに、何故かギャンブルで負け分を取り返してやろうと思ってしまいます。
でも冷静に考えると、既にギャンブルで負けているんですから可笑しな話ですね。
自分で機械の設定を変えられる訳でもなく、当りを引いたのも「実力ではなく運だった」と割り切り、自分の力だけではギャンブルには勝てないという事実を理解し、諦める事を考えましょう。
最後に
ギャンブルをしたいという欲求、衝動をゼロにする事は難しいです。欲求、衝動が起こったからといって自分を卑下する必要も無いと思います。
大切な事は衝動をコントロール(マネジメント)すること。
よく、「依存症は一生の付き合い」という言葉を目にします。
一生の事であれば、何とか主導権を握って上手に付き合っていきたいですね。
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