ギャンブルは多くの犠牲を伴います
ギャンブルにハマると色々と犠牲を伴います。最も分かりやすい例としてはお金など経済的な損失です。
はじめは小遣いなど自分の中でゆとりのあるお金で始めていたのに、負けると取り返そうとして貯蓄や生活費など遣ってはいけないお金に手を出してしまい、最終的には借金をしてしまう...ということは私を始め、依存症で悩んでいる人の殆どが経験したことではないでしょうか?
そして時間。
今まで多くの時間をギャンブルに割いてきました。
一日数時間でも、一週間では...一ヶ月、一年では相当な時間となります。
それこそ生涯収支がプラスであれば意味のある時間だったのかもしれませんが、このブログを目にしているということは私同様、負け越しているのではないでしょうか?
因に私は平日はほぼパチンコ通いをしてきたので、費やしてきた時間は一日平均2時間だとして週10時間、一ヶ月で40時間となります。
年間では480時間となり、実に20日間ずっとパチンコ屋に居たことになります。
もちろん年間収支もマイナスですので、今となれば本当に無駄な時間を過ごしてきたのだと後悔しています。
他にも忘れてはいけないのは「健康」です。
勝った負けた、お金を失ったなどのストレスは勿論、自己の喫煙や副流煙での健康被害、視力低下や眼精疲労、腰痛、腱鞘炎...全てパチンコが直接的な原因では無いかもしれませんが、大きく影響はしている筈です。
多くの人を巻き込むギャンブルの罠
上に挙げた内容はあくまでも私をはじめ、当事者本人の話です。これが年月を経るにつれ、どんどん他人を巻き込んでしまいます。
お金に関しては身近な家族が最初の犠牲になるでしょう。
預貯金を切り崩していなかったら、本来は家族旅行にでも行けていたかもしれません。
子供の誕生日プレゼントも本当に欲しい物を買ってあげられていたかもしれません。
そして状況はどんどん悪くなり、ついに借金に手を出してしまいます。
借入先が消費者金融でも友人でも最初は家族に内緒で借金する人が多いでしょう。
その借金もギャンブルで返そうと、思いつく限りの所から借りられるだけ借りて結局はギャンブルで負けてしまう...。
友人から借りたお金を返すことも出来ず疎遠に。噂は色々と広がります。
やがて家族にもギャンブルと借金がばれてしまいます。
最初から「ギャンブル依存症は病気だから仕方ないね」なんて理解のある家族は殆どいません。
しばらくは家族からの信頼を完全に失い、離婚など最悪のケースに進展することも。
当事者を含め、家庭内の空気は澱み、家族全員ストレスだらけの生活を送ることになります。
友人、家族、大切な絆を沢山失って普通の精神状態では無いと思います。
元々ギャンブル依存症に陥っている状態です。
私は医学に精通している訳ではないので詳しくは書けませんが、ノルアドレナリンやセロトニンの不足などが手伝って“やる気”が出ない毎日になってしまっているので、仕事だって満足に出来ていないかもしれませんね。
そうなると社内でも信頼を失い、肩身の狭い思いで働くことになっているかも...。
ギャンブルという一つの行為にハマってしまっただけで「お金」「人間関係」「仕事」という自分の手で築き上げたもの全てを失ってしまう危険性が有る...と言っても大げさではないかもしれませんね。
そんな状況に追い込まれた本人は何と言うか...。
「もういいや、自業自得だし...全て無くなってしまえば良い。」
諦めの言葉が口をついて出ます。
そして新しい出会いへ
今まで身の回りにいた家族、知人、同僚達と付き合い辛くなり、ひとり孤独感を感じる毎日。自暴自棄になってギャンブルを捌け口とする人もいれば、ここで一念発起してギャンブル依存症を克服しようと立ち上がる人もいます。
この記事をここまで読んで頂いたということは、なんとか克服したいと思っている側の人だと思います。
このブログで何度も取り上げましたが、私はギャンブル依存症克服支援サイトのSAGSに登録したり、Twitterで専用アカウントを作成したりして同じ悩みを抱える人達と繋がることが出来ました。
他にもGA(ギャンブラーズ・アノニマス)という自助グループも有名です。
このようなキッカケで繋がった人達は依存症当事者が多いので、こちらがどんなに辛い気持ちでも拒絶されることも無く温かく迎えてくれます。
一人で克服しようとすると、沢山のストレスやプレッシャーを一人で解決していかなければいけません。
それは相当なエネルギーが必要となります。
最終的に押しつぶされてスリップしてしまっては本当に残念です。
もし、依存症について相談出来る相手がいない場合、Twitterのアカウントを作成するだけでもお勧めします。
そこにはきっと新たな出会いが待っています。
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