赤提灯でのギャンブル話
数年前、自宅近所の老舗の赤提灯で飲んでいた時の話です。
カウンターで飲んでいた数人の客を中心に、店の主人まで巻き込んでギャンブルの話になりました。
今はあの馬が強いだの、先週パチンコで数万円勝っただの、各々のギャンブル話が酒の肴になっていました。
もちろん私が借金をしてまで毎日パチンコを打っているパチンコ依存症者だとは、誰も知りませんし、その場にいた客の中で私はどちらかというと新参者だったので、カウンターの端で適当に話を合わせながら相づちを打つ程度に参加していました。
カウンターで飲んでいた数人の客を中心に、店の主人まで巻き込んでギャンブルの話になりました。
今はあの馬が強いだの、先週パチンコで数万円勝っただの、各々のギャンブル話が酒の肴になっていました。
もちろん私が借金をしてまで毎日パチンコを打っているパチンコ依存症者だとは、誰も知りませんし、その場にいた客の中で私はどちらかというと新参者だったので、カウンターの端で適当に話を合わせながら相づちを打つ程度に参加していました。
そんな他愛の無い会話が続き、店の主人に話が振られたとき彼が言った言葉を今でも覚えています。
「俺は負けず嫌いだからギャンブルはやらない。たとえ1回だけでも負けるのが嫌。」
「たとえ小額でも負けるのが嫌。自分の性格上、絶対取り返そうとするからギャンブルはしない。」
「100%勝てるならやってもいいけど、そんなのギャンブルじゃないし。」
「たとえジャンケンでも負けるのが嫌。」
そういった事をすごく熱く語っていました。
私以外の客は気まずい顔をしながらも「俺もそんな風に考えられたらなぁ〜」と苦笑いしながら酒を飲んでいました。
あまりにも熱量が凄く、今思えばその店の主人自身、もしくは近しい人がギャンブルで失敗してしまった経験が有るのかな?と考えてしまいます。
ギャンブルにハマり易い性格とは
ギャンブルにハマるのは当事者の性格だけでは無く、友人や家族からの誘いや付き合いなど、生活の環境等も十分に要因として成り立ってくると思います。他にも「ADHD(注意欠陥・多動性障害)だから依存症になってしまった」とか、責任感の強い人、真面目な人ほどハマるとタチが悪い...など言われています。
私も自分で言うのはおかしな話ですが、まさか自分がギャンブル依存症になるなんて思ってもいませんでした。
単純に言えば、ギャンブル依存症とは金銭的な事も含めて自制が効かない状態です。
ダメと分かっていても手を出してしまう。
欲求に対して我慢が出来ない。
そういったことを含めた色んな物事の正しい判断が出来なくなってしまいます。
そこには日本人の国民性である「真面目な性格」が起因している気がします。
ギャンブル依存症なのに真面目?と思われるかもしれませんが、ルールを守る真面目さではなくて、人と違うことに不安を感じる、周りに同調しようとする性格なのかなと思ってます。
だから自分が病気だと言うことを中々認められず、諦められず、一刻も早くみんなと同じステージに戻りたいと焦る気持ちが原因な気がします。
お金に関しても、「いけないことに遣ってしまった。取り返さないと...。」という自責の念から依存症になってしまうのかもしれませんね。
自己嫌悪に陥って、ダメだダメだと思いつつもギャンブルをやめられない...。
リストカットを繰り返す自傷行為に近いのではないでしょうか?
そうなると最早ギャンブルをする意味がお金とは違う部分が原点になってきていませんか?
スリップが続き、禁パチが出来ないと悩んでいる方は少し立ち止まって「なぜギャンブルを続けるのか?」と自分の心と対話してはいかがでしょうか?
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